咽頭がんの自覚症状・原因・治療法

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咽頭がんは発生する位置によって上咽頭がん、中咽頭がん、下咽頭がんに分けられます。上咽頭がんは鼻の奥の部分にできる癌で、早期発見されにくく自覚症状もあまりないのが特徴的です。東南アジアや中国南部などの地域で頻発していますが、日本では年間500例ほどしかなく稀な疾患と言えます。進行していくと鼻づまり・鼻出血・片側の耳閉感・耳鳴り・難聴などの症状がでてきます。上咽頭癌は脳神経と隣り合った位置に発生することから手術が非常に困難です。ですので放射線治療を基本としつつ、頚部リンパ節への転移が見られる場合は化学療法も併用していきます。治療後には放射線照射によるさまざまな後遺症・合併症が生じます。慢性中耳炎や唾液低下、視覚・動眼障害、顔面神経麻痺、嚥下障害などです。
中咽頭がんは口を開けた時の突き当たりに位置する部分にできる癌です。その中でも扁平上皮がんが最も多く、その他では悪性リンパ腫や腺がんなどがあります。女性よりも男性の方が圧倒的に患者数が多く、50代から60代にかけて好発します。発症原因としては長年にわたる飲酒や喫煙が考えられます。自覚症状としては食べ物を飲み込む時の違和感やしみる感じなどがあります。進行すると開口障害、嚥下障害、呼吸困難などが起こります。中咽頭癌の治療は放射線治療と手術療法を中心とし、それに補助的治療として抗がん剤による化学療法を行います。
下咽頭がんの発症原因は、中咽頭がんと同じく長年の飲酒や喫煙による慢性刺激だと考えられます。ただ、輪状後部のがんに関しては慢性の鉄欠乏性貧血が関与しているとされています。初期症状はほとんどなく、進行するに従い血痰、嗄声、嚥下障害、呼吸困難など様々な症状が現れます。下咽頭癌は早期発見されにくいため、初診時にはすでに喉頭に浸潤していたり、頸部リンパ節転移を伴う進行がんになっているケースが多いです。治療には早期がんならば放射線治療を行い、進行がんには手術による外科療法を施すのが一般的です。また、それらの補助療法として化学療法を組み合わせることもあります。